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2014年12月25日
神が集まる島 神津島探訪 ⑧
朝起きると、昨夜の雨でテントの床面に水が浸み込み、寝袋も濡れてしまってやや気分が落ち込み。
しかし、空を見上げると雲が多いものの青空ものぞかせ、登山の気分は高まった。
コンロに火を点けて水を沸かし、レトルトの粥を温めて熱いお茶を淹れた。朝食も体温を上げようと、温かい物を食べて気分を高める。
登山の準備をし、朝一番のバスに乗り込んで港へ。神津島の天上山は標高574メートルであるが、実質、海抜0mからの登山と言える。島に降り立った時も感じたが、正しく壁のように見える。本当にこの山を登れるのだろうかという不安感もよぎる。
島の中心部である地区を抜けて住宅地となり、天上山方面には「黒島口」と「白島口」という2つの登山口の分岐点がある。今回は最短距離の「黒島口」を選ぶ。
更に標高が高くなっていくと、次第に緑が濃くなっていく。
港から歩き始めて一時間、ここで車道は途切れ登山口となる。
登山口近くに在った風穴
火山らしい
その先に進んでいくと、眼下に昨日見た多幸湾や高処山、秩父山が見える。
改めて地図を見ると、どうやら行き過ぎてしまったようだ。昨日、雨で無かったら多幸湾から港方面へと歩こうと思っていた道だったらしい。戻りつつ、注意深く山側を観察して歩くと、登山道発見。木々で良く見えなかったので見過ごしていた様だ。
この黒島口登山道は神津島の中心集落を見下ろしつつ登れる道である。
序盤はシダが生い茂り歩きづらい。そう感じても、第一歩を踏み出さなければ登山は出来ない。無心になって足を進める。
登山道には「〇合目」との表記が定期的に示されて設置されており、それを目安にして休憩を入れる。次第に歩きやすい道になり、高みを増すたびに海が広く見えてくる。結構な急登だが景色が綺麗なので疲れを感じない。どこで立ち止まっても素晴らしい展望だ。
登山道を30分ほど歩き始めると、学生らしき若者たち15人ほどが追い付きそうだったので先に行かせた。彼らの軽装が気になる。
この頃までは天気は良く青空も見えていたのだが、次第に雲も見え始め、山頂が見えなくなった。
標高が上がってくると雲の中になり、下界の様子も見えなくなった。
続く…
Posted by かるの at 08:18│Comments(0)
│店主