新潟県妙高市・関山神社
ある時は信仰の場であり、ある時には教育の場であり、ある時には経済の場である。
神社にはその土地の歴史が詰まっている・・・。
ここでは私が尋ねた神社を紹介します。
関山神社は新潟県妙高市関山4804に座する神社で、旧社格は県社の神社で、式内社・大神社に比定される論社の一つである。
祭神は国常立尊、伊弉册尊、素盞鳴尊。
国常立尊を祀る神社は珍しい。
創建は社伝によると、元明天皇の御代、和銅年間に裸形上人の開基によるという。
裸形上人というと仁徳天皇の時代に天竺から熊野へと漂着した人物であるが、年代が違う。「裸形」というのが何らかの形容詞になったのか。
現在は関山神社であるが、僧侶によって開かれるなど、妙高山を霊山と仰ぐ修験道の道場として繁栄した。
社殿
この神社には大戦中の重巡・妙高の艦霊が祀られている。社殿内には妙高についての解説があった。
砲弾の記念碑もあるそうだが、それは雪に埋もれているようで見えない。
例祭は7月の第3土日。1300余年の伝統を誇る「火祭り」が催され、参拝客でにぎわう。
山伏の棒術や舞が行われるのは、関山が織田信長に攻められた教訓から、自衛のために山伏が身につけた武術の名残である。奉納相撲なども行われる。
池も半分凍っています。
雪の重なりが層になって見える。
手水舎も雪に埋まってます
境内には阿弥陀三尊像や 25体の石仏群、釈迦の仏足石などがあるとの事。
だが、訪ねた時期は雪で境内の殆どが覆われていて気付かなかった・・・。
中でも国の重要文化財に指定された銅造菩薩立像は、日本の仏教美術の歴史を紐解くうえで貴重な仏像とのことである。
社殿から参道を望む
鬱蒼とした杉の木から、雪が陽に照らされて落ちてくる雫がキラキラと輝き、素晴らしい参道となっていた。
明治の神仏分離令により別当寺は廃され、社号を関山神社と改称し、県社に列している。
今までの訪ねた神社をマッピングしました。ご参考にして下さい。
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