日食の現場を見に行く 22日前篇:Eclipse

かるの

2009年08月08日 08:17

 テントの窓を全開にしたが夜は寝苦しかった。

 普段が早起きなのでこの日も4時に起きたが、やはり西に来ているのでまだ暗い。

 日食当日という事で、この時間でも色々と動いている人が多い。

 南の海上に雲の切れ間があったのですが太陽は見えず。

 日食は10時56分から。ここでゆっくりしても良いのであるが、せっかくなので動く。

 近くにある大川(おおこ)の滝へ行ってみようと歩いたのだが、途中で雨が降って来た。仕方なく戻って朝食にする。

 バスの時刻表を見ると、10時15分のバスに乗って大川の滝に行こうと考えたが、やはり日食当日であるからか遅れているようだ。20分ほど遅れてバス乗車。5分ほどで大川の滝に到着。
 ここで気になるのは、バスの時間である。バスの運転手に聞くと、到着が遅れたので発車を少し遅らせるという。日食に重なってしまうかもしれない。

 この場所は人家からも離れているのだが、鳴り物の音が聞こえてくる。きっと認められない場所でのキャンプをしている人がいるのだろう。

 大川の滝へ向かう。





 たまたま話しかけられたのだが、
 「日食は諦めてこっちに来たの?」
と。そういった判断を下した人もいるのだろう。しかしその時間までどうなるか分からないではないか。

 バス停へ戻ると、屋久猿がやたらとウロウロ歩いている。日食が近い事を猿も感じているのだろうか。




 そろそろ日食の時間…と思っていたら急に暗くなってきた。
 バス乗車。やはり、とも思ったがバス乗車と日食時間が重なってしまった。

 周りは夜と思うかの如く真っ暗だ。バスもライトを点灯している。

 空は雲に覆われて、コロナもダイアモンドリングは見えません。
 科学的に原理が分かっていても物凄い不安感と恐怖、それに対してこの体験が出来たという感動で複雑な気持ちが交錯しました。
 現代に生きる私でさえそのような気持ちになるのですから、原理を知り得なかった古代の人々はどんな想像をしたのだろうか。

 そして3分ほどで何事も無かったかのようにまた明るさが戻った。


 続く…

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