横浜居留地を尋ねて ⑤外交官の家
2階には寝室や書斎など生活感あふれる部屋が並んでいる。
これらの部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、19世紀のイギリスで展開された美術工芸の改革運動であるアーツ・アンド・クラフツのアメリカにおける影響も見られるという。
これは、アメリカ人設計者・J.M.ガーディナーの嗜好か。
寝室のすぐ脇には浴室
各展示室では、建物の特徴やガーディナーの作品、外交官の暮らし等についての資料を展示している。
横浜市街地が一望である。
そもそもは、明治43年に東京・渋谷に建てられた。平成9年に内田定槌氏の孫にあたる宮入氏からこの館の寄贈を受けた横浜市は、山手イタリア山庭園に移築復元し一般公開した。同年には国の重要文化財に指定された。
付属棟の喫茶スペースで休憩。
ビールも行きたい気分ですが、横浜の地サイダー
オリヅルサイダーで。
一息ついた後、外側から館を眺める。
庭園と調和しています。
同じ敷地のブラフ18番館
ブラフ18番館は、関東大震災後に山手町45番地に建てられた木造2階建の外国人住宅。戦後は天主公教横浜地区(現・カトリック横浜司教区)の所有となり、平成3年までカトリック山手教会の司祭館として使用されてきた。
1991年に横浜市が部材の寄付を受け、山手イタリア山庭園内に移築復元。1993年から一般公開されている。
館内は大正末期から昭和初期に掛けての震災復興期の外国人住宅の暮らしを再現。附属棟は貸しスペースとして市民に利用されている。
ただ、残念ながら時間が迫って来たので、この中には入らずに先に進む事にする。
続く…
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