最前線・御台場散策 ①増上寺境内

かるの

2015年09月12日 08:04

 散歩かふぇ ちゃらぽこさんの企画・「城跡探索・品川台場」に参加しました。
 ちゃらぽこさんにて城郭講座を開催しているサイガさんガイドの城跡探索の一環で、品川に残る二つの台場跡を、水上バスの船の上からと、レインボーブリッジによる橋の上から見る事で、ショッピングやレジャーだけでない、本当の「お台場」を知る企画です。

 夏場であるので、集合は13時からとスロースタートであったので、乗り換え無しの上野東京ラインで来るとやや早い到着なので、最寄りの増上寺を見てみる。

大門

最寄の地下鉄駅名・大門駅に使われている「大門」は、増上寺の総門のこと。現在の総門は昭和12年に作られた、コンクリート造のものである。
やや狭い門の間を自動車がかなりの速度で抜けていくのが怖い。

総門を抜けると周囲はオフィス街の様だが、その先の緑地の隙間から大きな門が見えてくる。

三解脱門

元和8年(1622年)建立の二重門。戦災をまぬがれた建物の1つであり、重要文化財に指定されている。
この門をくぐると、三毒から解脱できるとされる。三毒とは三つの煩悩である貪(とん)、瞋(しん)、癡(ち)であり、貪は万の物を必要以上に求める心、瞋は自分に背くことがあれば必ず怒るような心、癡は真理に対する無知を意味する。

内部には釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されている。

グラント松

明治12年7月、アメリカ18代大統領であったグラントが、大統領を終えてから世界一周旅行中に来日し、増上寺にも植樹した。
三島にも暦師の館にグラント松があるので縁を感じる。

ブッシュ槇

コチラは第41代大統領・ブッシュ氏の植樹。

魚供養の碑

千代田水産という会社により建立。

この手水舎は、三代将軍・徳川家光の三男・綱重の霊廟に在ったもので移築されたもの。

創建当時の数少ない遺構。

聖鋏観音

山野美容専門学校の創始者・山野愛子氏が、1977年に8月3日を「ハサミの日」とすることを提唱し、4年後の1981年8月3日に観音像を建立した。以後毎年8月3日に増上寺では「ハサミ供養」が行われている。

大殿。

昭和49年の再建。室町期の阿弥陀如来、脇仏に法然上人像、善導大師像がまつられている。
伽藍の向こうに東京タワーが見える。徳川幕府の瓦解、明治維新後の神仏分離の影響により規模は縮小し、境内の広範囲が芝公園となり、東京タワーの建設時には増上寺は墓地の一部を土地として提供している。


続く…

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