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2009年11月09日
多摩テック閉園間近の現場を見に行く 後編

「でんでんむし」に別れを告げ、次に乗るアトラクへ向かう。

入口にあったACROーXなるアトラクへ向かう。一番最初に見て面白そうだったからだ。

途中に見たキャラクターショーは家族連れで賑わっている。
ACROーXに近付くと、余り人が居ないように見えたのだが、屋根の下に人がいて見た目に見えなかったのだが、なんと二時間待ち。
それでも乗りたい気持ちだったので、並ぶ事にする。
流石に二時間も並ぶと、次第に会話も無くなって来る。前に女子三人組が居たのだが、会話が全く途切れない。凄い。

このアトラクはコースを走ってギャップを踏んだりして得点を稼ぐ。どうやら一台に3人乗れるのだが、ゲーム性があるため一人づつで乗るため一度に捌ける人数が少ないようだ。
この乗り物はエンジンであるため、屋根の下で排ガスが溜まって来るのかやや気分が良くない。スタッフは健康を害さないか心配になる。

自分が一番に乗車し、友人が来るのを待って後ろを見ながら運転していたら余りポイントが稼げなかった。

途中で大道芸人を発見。なかなか賑わっている。
次、メモリアルシアターという所で多摩テックの歴史を上映しているので見に行く。
一番の驚きだったのが、レーサーの高橋国光氏が多摩テックの初代所長であるという点であった。
次にレーサー体験が出来るアトラク。

ここでも一時間ほどの待ち。次第に日没となり、自分たちが乗り込む頃にはシンガポールGP並のナイトレースとなった。

予選は並び順だろうか。中盤くらいからスタートするが、アクセルを目一杯踏み込むとブレーキが掛かるなど、時折「見えない力」が働くのか自分の思い通りにならないのがやや不満。

夜になって、イルミネーション点灯。昼とは違う表情に。この時に「でんでんむし」に乗りたかったとも思う。

最後にガリオンという多摩テックの中ではかなり絶叫系のアトラクに。もう閉園時間に近付いているのでそれほど待たずに乗れた。
絶叫系なので写真は撮れなかったが、イルミネーションに輝く中を飛ぶ気分はなかなかイイ。絶叫系だが、5分くらいと結構長く楽しめた。
最後に多摩テックの歩みを示したボードを見る。その中には、一般の人からの提供された写真や多摩テックの発行した切符などが展示されているのだが、それが埋め尽くすかの如くであった。愛されていた遊園地である事がわかる。
お土産売り場でこんなモノが。

寂しいのをネタにしています。
テーマパークというものがキャラクター人気に寄り掛かるものが多くなる中、多摩テックは「自動車やバイクを操る歓び」というコンセプトのテーマパークである。
特に子供にとっては、自分以上の力を持っているモノを安全に操れることは、子供にとっては大きな喜びであると思う。そこにはキャラクターに会う歓びとはまた違う感動があるに違いない。アトラクの一つである「カート組立体験」というのも、ものづくり体験としては一つの方法がある。
丘陵地帯にあるため敷地が平坦で無く、各所に高低差があるというのも昨今のバリアフリーの概念からは外れているかもしれない。しかし、遊園地の条件がそう言った点だけで評価されるべきものなのだろうか。
多摩テックの閉園は、完全に用意された世界観に入り込むことがテーマパークの条件になってしまったかのような印象を受けた。そこに一抹の寂しさがある。
多摩テックのコンセプト(でんでんむしも)は鈴鹿にあるモートピアに残るが、ここは失われない事を望む。
Posted by かるの at 08:16│Comments(0)
│店主