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かるの
各地で歴史講座を展開中。歴史を知る事で、人生や地域が豊かになる事を目指して。
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2010年01月07日

自然に還らない事が環境保護なのだろうか

米国で計画の「エコ埋葬」、遺体をアルカリ加水分解
 [バンクーバー(加ブリティッシュコロンビア州) 1日 ロイター]
 リサイクルダンボール製のひつぎや、土壌に染み出す防腐剤を使用しないなど、環境に配慮した埋葬方法に注目が集まる中、米ペンシルべニア州ピッツバーグの葬儀会社が、遺体をアルカリ加水分解するサービスの開始を計画している。

 現在では米国人の3分の1、カナダ人の半分以上が選択する火葬は、使われる天然ガスや電気の量が多く、二酸化炭素やダイオキシンを排出したり、遺体の歯に詰め物が使われている場合に水銀蒸気が発生する問題もある。

 マシューズ・インターナショナルが来年1月からフロリダ州の葬儀場で始めようと計画しているアルカリ加水分解の方法では、火葬に比べ使う天然ガスの量を10分の1に減らし、電気の量も3分の1に抑えることができるという。また、排出される二酸化炭素の量は90%削減でき、水銀蒸気が発生することはない。

 この方法は、実験動物の処理などに使われてきたが、導入コストがかさむことや、一部の地域では法改正も必要となることなどが、商業的利用の障害となってきた。

 また、米国の一部の地域では、カトリック教会が「人間の遺体を処理する方法としては、敬意に欠ける」として、反対を表明している。

[ 2009年12月2日 (ロイター)


 この記事の内容はテレビでを見た(リンク先で動画見られます)のだが、「CO2削減」という一つの観念が全ての価値観を飲み込んで行く薄気味悪さを感じた。
 無論、人の葬送という概念は時により変わってきた。現在の日本では火葬が一般的であるが、(海外ではそうでもない)元々は土葬であったから火葬という概念が入って来た時も葬送方法に躊躇いがあったとは思う。だが、肉体が自然界に還るという概念がある。それは世界各地どんな葬送方法でも変わらない。ある意味、現在においては自然界と隔絶されているという人間社会の中で唯一自然界に戻るところであるのかもしれない。
 遺体を分解した強アルカリ溶液はどういった扱いになるのだろうか?ますます自然界と隔絶した社会になりそうな気がするのである。
 「CO2削減」は避けられないテーマではあるが、「CO2削減」の為に別の環境汚染などを引き起こしては本末転倒である。行き過ぎた考えはきっと良からぬ方向へ進みかねないと危惧を抱いておきたい。

 ちなみに、自分が望む葬られ方は生きている時に荒廃した禿山を買っておいて死後、そこに埋葬して貰う。そこに自分を訪ねて来た人に一本ずつ木を植えて貰いたい。自分が忘れられる頃には山が緑を取り戻す、というのが理想かな。



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