メルマガ購読・解除
 
アクセスカウンタ
オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 7人
プロフィール
かるの
各地で歴史講座を展開中。歴史を知る事で、人生や地域が豊かになる事を目指して。
フリーマガジン「道の駅」にも寄稿中。
no">

2008年05月26日

静岡芸術ツアー

 友人の招きにより静岡県立美術館と静岡アートギャラリーへと行って来ました。

 県立美術館のシャガール展は、開催期間の残り一日というだけあって、駐車場もほぼ満車とかなりの入りでした。
 教科書には多くの作品を見て、ユダヤ教の説話に基づいた作品が多いな、と思っておりましたが、ユダヤ人だったのですね。ナチスに目を付けられてアメリカに亡命したという苦労もわかりました。、
 私として一番気に入ったのは「門の前で」という作品でした。恋人同士が濃厚な睦みあいをしている場面の絵ですが、題名の付け方が秀逸だなと。美術の教科書で見るような代表作を見る限り、幻想的な作風だと、今まで思っておりましたが、結構シニカルな人なのだと感じました。


 続いて静岡アートギャラリーへ。「絵で読む宮沢賢治展」もそこそこの入りでした。
 ここもイメージだけで語ると、美しい童話を編みながらも生前は評価に恵まれずに若くして病に斃れる、という所ですが、直筆書面を目の当たりいすると、色々と実像が見えて来るようです。
 まず文字が子供のような筆跡です。手紙に同じフレーズを何10回も繰り返したり、文字が紙と見合わないような大きさで書いていたり。
 それに生前に出版した「注文の多い料理店」は教科書でも見た作品でしたが、その出版広告は本人が書いたかは知れませんがかなりの大風呂敷さを感じました。
 有名な「雨ニモマケズ」の詩が書かれた手帳もありましたが、最後のページには法華経がびっしりと書き連ねられていた事も新たな発見でした。
 美しさだけでなく、なにかエキセントリックな純真さを感じます。岩手の各地名をエスペラント語で言い換えていた事は彼の評価が定まっている今だからこそ自然に受け止められますが、特に世間に評価されてなければただの戯言で終わっていたかもしれません。


 二人の作者に共通して言えますが、学校の美術の時間では作者のバックボーン、特に宗教的な事には触れない。改めて作者の人間形成というものに近づいた感じがしました。

同じカテゴリー(店主)の記事画像
カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑨
カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑧
カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑦
カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑥
カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑤
カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ④
同じカテゴリー(店主)の記事
 カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑨ (2016-11-29 08:17)
 カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑧ (2016-11-25 08:16)
 カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑦ (2016-11-22 08:17)
 カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑥ (2016-11-08 08:13)
 カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ⑤ (2016-10-17 08:13)
 カモメの詩が聞こえる街 増毛へ ④ (2016-10-13 08:11)

Posted by かるの at 04:04│Comments(0)店主
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
静岡芸術ツアー
    コメント(0)