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2011年08月28日
被災地へ向かう 完全版 4月11日 午前
4時起床。
昨日はどうしてもF1が見たかったのでネットカフェに泊まったので、入った時間の8時間後には出なくてはならない。4時40分に出る。6時以降は朝食無料らしいのが惜しい。
まだ薄暗い早朝を歩く。車両が轟音を立てて国道4号線を走る。
歩いている時に只ならぬ雰囲気の廃墟となったボウリング場を見た。後で知ったのだが、そこは遺体安置所になっていたらしい。
一時間ほどで吉野家にて朝食。
テントに戻ると新たなテントが増えていて驚く。
受付時間までは寝る事にする。
8時10分に目が覚め、受付に向かう。平日になったものの、今日も多くの人がボランティアに参加している。たまたま並んだら、初日に一緒の班となった若い男性二人であった。
先日は余り話をしなかったものの、今回は待ち時間もあって話をしてみると、岩沼市の隣の亘理町の人で、未だに断水が続いているとの事である。
津波の影響は及ばなかったものの、震災後の物不足は深刻だったらしく、寒い朝の中からスーパーに並んでも、手に入るか分からない状況だったという。
そこで知人が勤めていた農協の人に掛け合い米を手に入れたという。
今回の班は男性6人。ボランティアの行き先が決まり赴くと、昨日のお宅の向かいの家であった。
今回の作業は床下に溜まったヘドロの除去。昨日とは変わって室内での作業であり、それだけに被害の深刻さを感じた。
先の話した二人は前にも来たらしく、その時は庭に80センチもの泥が積もっていたという。
室内ゆえ、作業スペースや土砂の搬出にも面倒であったが、一時間ほどで床下の泥は取り除かれ、本来の砂地となると、特有の匂いも無くなった。
休憩中に家の方に地震の時の様子を聞いてみると、その時は畑で作業していたが、海の方から波が向かって来るのを見て、慌てて避難所である玉浦中学校へ車で逃げたという。周辺の水が引いたのは翌日昼だったが、一週間は行方不明者の捜索などで家に戻れなかったという。
休憩後は庭の土砂の撤去。ここも多くの土砂で埋もれていたが、時折大きな石に当たる。それは庭石だった。それを認めてから庭石を全て出すように探って行くと、家の人が多いに喜んでくれた。
午前の作業が終わると、某カレーショップの差し入れでカツカレーが出たのが嬉しい。
続く…。
Posted by かるの at 08:15│Comments(0)
│店主